MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless

MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless  (モーユー ウェイロン ジーティーエススリー エム ステッカーレス)

MoYu (魔域) のウェイロンGTS3 Mです。

GTSとGTS2が全くの別物であったように、このGTS3 Mもあまり先代に似ていません。
エッジにはリッジが追加されました。
磁石は強めで、かなり強烈なアシストがあります。
初期状態では潤滑剤が馴染んでおらず、ネジもキツめです。

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価格: 4,200
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TORIBOレビュー

2018年7月発売、2018年7月レビュー、2018年12月補正値再反映







※各項目の最大値と最小値は平均の算出に使用されません。
※数値は補正されています。例えば、安定感評価の全平均が5で、レビュアーAによる安定感評価の平均は7だったとします。この場合、レビュアーAの安定感評価はおよそ2ずつ下方修正されます。この補正により、全レビュアーの評価尺度を近づけています。

 
レビュアーからのコメント


 
 
竹村 篤人
総合評価 (92.5)


回転の軽さ、安定感、耐久性など全てのステータスがトップクラスとなっている素晴らしいキューブだと感じた。
無理やり難点を上げるとすれば少しピボットしやすい程度。そしてネジとバネが簡単に調節できるという画期的なシステムにより手間をかけず容易に自分好みの調整をすることが可能となっている。
個人的に、バネの調整は重い状態(9段階あるうちの7~9段)のほうが安定するように思えるので「引っかかってしまい安定しない」という人は試してみるといいだろう。
まだまだ書き足りないが、間違いなくキューブ界の新しい歴史を作るキューブの一つである。


 
 
大村 周平
総合評価 87.5


コーナーカットは間違いなく過去最高。さらに、一般にコーナーカットとトレードオフになりがちなにコーナーピボット耐性も併せ持っている。
基本性能に加えて、初代GTSから完成度を上げて実装されたDual-Adjustment機構やセンターキャップに切込みが入ったことで取れづらくなっている点など、細かなところまで作り込まれている設計は素晴らしい。
回転の根本が深く、従来の回し方から少しだけ感覚を修正するまでは少し時間がかかるだろう。
かつてのGAN U356 Air UMを思い出すような磁力の強さは賛否が分かれる点になりそうだ。私はもう少しマイルドなバージョンも触ってみたい。
Dual-Adjustment機構は最大まで引き出して弾性力を弱めている調整に落ち着いた。


 
 
端村 航
総合評価 86.5


他のキューブにはない様々な先進的な特徴を備えているだけでなく、性能もかなり先進的。
バネを緩めることによる安定感の減少を強い磁力で補っており、独特の回転感はかなり人を選ぶだろう。
自分はとても高く評価しているが、正直言って万人にオススメできるキューブではない。
レビュー時点では最新のキューブなので、このキューブが今後のトレンドを作るのか否か、非常に楽しみである。


 
 
入船 朝斗
総合評価 84.7


コーナーカットが素晴らしく引っかかることがほとんどない。素体の回転はかなり軽いが強めのマグネットとコーナーカットでアシストされており高速域で非常に安定感がある。
ネジの締り具合とバネの弾性力を別々に調整できるようになっており調整も簡便である。
個人的には配色が明るく変更されたことと外れにくいセンターキャップ構造がうれしい。新たに追加されたリッジについては恩恵も不満も感じていないというのが正直なところ。
高いTPSで回すと非常に気持ちよく回せるためキューブをガシガシ回すキューバーに適していると思う。


 
 
高木 佑平
総合評価 79.5


WeiLong GTS のようなカラカラした回転の軽さを保ちつつ、磁石によるアシストとコーナーのピボット耐性が向上し非常に高い仕上がりとなっている。
しかし、磁力の強さやキューブの大きさ等に違和感を感じ、慣れるまでに多少時間がかかった。
リッジやアジャストメント等、新たな機能が搭載されており、今後新たに開発されるキューブにも期待したい。


 
 
佐島 優
総合評価 (77.5)


他のフラッグシップと比較して大きな特徴が2つある。
1つはバネとネジをそれぞれ独立に調整できるようになっているため調整の自由度が上がり、自分好みの回し心地が実現できること。
もう1つは3x3では初の試みであろう「リッジ」がついていることだ。ただ、これは他のステッカーレスモデルに慣れてしまっているユーザにとってはむしろ不要ではないかと感じる。
サイズは56.3㎜のため手が小さいユーザからするとやや大きく感じたり、持ち替えの際に指がなんとなく引っかかったりといった弊害がある。
また、個人的にはマグネットのアシストがやや強めに感じる。ただキューブ自体のポテンシャルは非常に高いので、資金に余裕があるなら試してみる価値は十分にあるだろう。

色合い

MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless

公式サイトより












TORIBOの検品について

MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless
ステッカーレスパズルにはステッカーが無いため、表面には無数の擦り傷があります。また、別の色のプラスチックなど不純物が混入したパーツが高い確率で使用されています。

TORIBOでは以下のような不良のあるパーツを弾き、交換してからお客様にお届けしております。

・通常の使用ではつかないような大きな傷がある
・パズル表面に不純物が露出している (写真上段)
・明らかな色ムラがある (写真下段)
・外観または回し心地からわかる成形不良がある

この中に、細かな表面の傷は含まれておりません。
細かな表面の傷が無いパーツはほとんど無いため、価格が数十倍になってしまうためです。
この点ご理解頂ける場合のみお買い求め頂ますよう、お願い申し上げます。

商品情報

MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless
商品名 MoYu WeiLong GTS3 M Stickerless
重量 約92.0g
サイズ 約56.3mm(突起部)
商品及び付属品 パズル本体、アクセサリーセット

※パッケージは破損している場合があります。

この商品に対するお客様の声

  • DAKが最初から組み込まれていることの素晴らしさ

    2018/07/24 投稿者:だんご おすすめレベル:★★★★★

    一部のユーザには人気であった(はず)のMoYuのお家芸であるDual Adjustment Kitと同等の機構が最初から組み込まれている。
    GANCUBEの選択式GESに対抗するべく(?)ネジの締め付けとバネの強さを個別に調整できる機構を思いついたMoYuについて「頑張り屋さんだなー」と思わせられたものだが、初代WeiLong GTSと無印YueXiao用しか発売されていなかった。

    そもそも磁石入りキューブは、磁石同士が引き合う力によってキューブ自体が硬くなっていて回転の初動に必要な力は大きくなっている。
    バネを緩めることで回転させるために必要な指の力を減らすことができるが、一般のキューブでは「バネを弱くする」=「ネジを緩める」ことであり単純にネジとバネを緩めていくとポップやピボットが起こりやすくなる状態を招く。

    「ネジの締め具合」と「バネの強さ」を個別に調整できるメリットは、ポップやピボットが起こらないギリギリのポイントを「ネジの締め付け」と「バネの強さ」で選べる点である。
    「ネジを締める」+「バネを弱くする」、「ネジを緩める」+「バネを強くする」という調整をうまく施すと
    回転に必要な指の力を変化させず、ポップ・ピボット耐性を損なわない状態で回転の性質だけを変化させることすら可能になる。
    前者は俗に言う「直線的な回転」、後者は「柔らかい回転」であろうか?

    ここまではGTS3Mもだが、DAKのメリット。

    GTS3Mが何が優れているかといえば、バネの調整を9段階に固定したことと、
    センターピースの高さを調整するための「ものさし」を付属させたことである。
    DAKはネジの締め付けもバネの強さも、指先でドライバーを回す感覚と目視でのネジ位置の高さ確認での調整(もちろん指で回しての違和感も重要だったが)であり
    6面のすべてを同一調整にするには慣れが必要であった。
    その点、付属品として付けられている「ものさし」を最初のセンターピースの位置基準として調整した後に、ネジを均等に緩める/締めるためドライバーを回転させる角度/回転数を等しくすることで比較的簡単に均等な調整が実現する(はず)。
    バネの強さも9段階で選択可能でありわかりやすい。DAKでのネジ式による無段階でのバネの強さ調整は勘任せで面倒臭かったが、そこが改善されたのはありがたい。
    なお、1段目と9段目では差が顕著であるが1段毎の差はそこまで大きいものではない。

    調整することを厭わなければ、万人に合う(というのは言い過ぎか)回転のキューブが実現できる、かも。

    実際の本体の良さについては上記のプロフェッショナルの方々のレビューを参照されたし。

    よくわからない人向け:
    磁石の力があるんだから、バネを弱めましょう。
    バネを弱めるとポップしたりピボットしたりしやすくなるのでネジを締めましょう。
    最初の調整の戦略はこんなところからスタート。

    まず分解したのちに、「バネを最弱」の位置に合わせた状態で「ものさし」の高さでセンターを揃えます。
    キューブを組み上げて、ネジを6面すべてから同じだけ締めましょう(180度とか1回転とか)。
    バネ最弱の状態でストレスなく回せるポイントまでネジを締めた状態で、今度はバネを少しずつ強くしてみましょう。
    なんとなく気に入ったバネの強さがあればそれがポイントです。

    あるいは、ネジを締め込んだ状態からネジを緩めつつバネの強さを弄ることで
    指にかかる力を変えることなく「回転の性質」を変えることまで試すことができます、多分。

    リッジについて:
    片手競技が苦手な自分にとってはこれはなかなか良いものと感じた。
    ただ、リッジを設けるためにパネルが「さらに」薄くなったのか内部構造が透けやすくなっているのはちょっと閉口。

    その他付属品:
    ケース:
    考えられている、とは思うけど、「そこに力入れちゃいました?」というのが感想。
    そのくせ素材も普通のプラスティックだし。
    説明書には「様々な使い方」が書かれてますが、まだケースだけ販売されてないので(ry
    ドライバー:
    小さいことが取り柄。
    Adjustment Toolの時から思ってましたが、ネジ山に合わない気がするんだな。
    合わないドライバーはネジ山を潰すだけなので、使わない一択。